介護職の仕事における職業病

まず、介護職の仕事をしている人の職業病として一番多いと言われるのは、腰痛です。この腰痛の原因となるのは、動作的な問題があります。これは、利用者を体で持ち上げたり、車椅子を動かしたりなど、重量物を持つことが多いことが原因になります。所内が寒いことも腰痛の原因になります。また、介護職をしているのは、中高年以降の女性がほとんどであり、更年期で体調不良になりがちで、男性ほど筋肉量もないので腰が悪くなるなりやすいのです。また、椎間板ヘルニアもかかりやすい症状で、これは椎間板が飛び出し神経の圧迫がおこり生じる痛みです。これらは、背骨に負担がかかることが原因です。

次に、介護職の職業病と言われるものに不眠症があります。早出遅出とさらに夜勤もつきものである介護の仕事は、生活リズムが乱れがちになり不眠症に陥る方がよくいます。これは職業柄どうしても避けられません。また、精神的な病にかかる人も少なくありません。燃え尽き症候群と言われる症状で、精一杯尽くしたにもかかわらず結果が伴わずに結果として疲労感や欲求不満が残るように感じます。酷くなると、出社拒否に陥ったり何事にも無関心になってしまったり、精神的にイライラして、退職してしまう人も多いです。これは、頑張りすぎてしまう性格の人のほうがかかりやすい症状です。また、腱鞘炎も職業病としてよく聞かれる症状です。これは、筋肉の腱と腱鞘のこすれから生じる痛みや炎症です。介護職は、腕を使うことが多くなるためこのような症状に悩まされます。